2017年10月17日

記憶とは変わるもの。ガンダムの名言も変わるもの。「永遠のガンダム語録」読了

永遠のガンダム語録。


今更ながら読みました

2017年。
恋をした〜 ho! 記事に夢中〜
名言だとおもっていたよ
ガッテム

覚え違い

昔はガンダムだったら無条件に参照していたところがありますが、今振り返ると薄く感じました。
というより、解説が個人的な思い出だったりと、ダンダムの深みがつたわってこなかったからでしょうか。

もう一回、DVDを見直したくなりました。

DVDデッキを買わなきゃ(^_^;A  


Posted by 峰政 裕一郎 at 20:00Comments(0)

2017年10月16日

歯磨き中にもってこい!「寝床で読む論語」山田史生 読了

これまた安く売っていたので、ついつい購入してしまった本。
論語を、丁寧に、流れをくみ、学術的に、、、、、

という風に、書いている本ではございません。
正直。

「寝床で読む論語」山田史生


論語の一説を抜き出して、それについて解釈を書いています。ショートショートを読んでいるようです。
その繰り返しの本で、文の1かたまりがちょうど良い長さ。
歯磨きをしている時に、程よく肩の力を抜いて読むのにぴったりな本でした。
トイレの中においておくにもぴったりな本だと思います。

歯切れのよい文で、気持ちよく読めました。

論語の訳がいいのか悪いのか、それは私のはわかりません。
でも、さすがは論語。
どんな読み方でも刺激を受ける一文はあります。

例えばこんな一文
子曰わく、君子は器ならず


先生は言われた。教養のある人間とは、何か特定の役に立つようじゃいけない


そして付け加えて
人間はたんなる道具じゃない。何かの役に立つかどうかなんて、どうでもよい。道具は、ある特定の用途のために存在する。そしてその用途にのみ有効である。そんな使い途の決まった人間は、有能であっても、つまらない。


と、なかなか面白い。
今の教育は、小学校から英語を習い、大学では過度に成果を求められ、実用的な人間の養成を求める風潮が強まっています。
その背後で、何の役に立つのかわからない哲学や文学といった分野は、どんどんすり減らされています。
 
参考 https://www.j-cast.com/2015/07/12239735.html?p=all

何かに役に立つことが強く求められています。そんな中で教養というものが育つのが難しいのではないかと。
教養ばかりではなく、研究におけるイノベーションもなくなるのではないかと、ノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典氏も危惧しています。
参考 https://mainichi.jp/articles/20161013/k00/00m/040/025000c

何かの役に立つことだけを目的とした教育はいいのか。
そんな疑問を今の時代に投げかけてくれます。

この本は2006年に書かれた本。
それから10年以上立つ今も通じていると思います。

楽しく読めたので、もし論語を学びたい人がいたら入り口としてはいいのではないでしょうか。

暇を潰すにはもってこいの本でした。


  


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2017年10月11日

本当は真っ当なスキル。木村尚敬「ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7津野裏技」読了

会議などが頻繁にあるので、どうにか早く終わらせたいなぁと、常々思っています。
それも、ただ終わらせるのではなく、満足して、みんなが充実して、納得して終わらせたいなぁと思っています。
そのために、学びはじめたファシリテーション。

ファシリテーションを学ぶ中、よく言われているのが、ある程度ファシリテーターは「中立」であることです。
ファシリテーション力が集団で向上してくると、その集団内で活発な意見が止まる現象が起きる時があります。中立を意識しすぎるがゆえの、不活性化。活動を促進させるファシリテーションを学ぶことで、活動が抑制されるという矛盾。
私は勝手にこれを「ファシリテーター パラドックス」と呼んでいます(笑)。

なので、変な話、組織活性化のためのファシリテーションは必要だが、それは中立のようで中立でないものが必要なんじゃないかと思ったりしているのです。
それをブラックファシリテーションと、これまた勝手に呼び、勉強中でした。

そんな事を考えている時に、Amazonがこの本を勧めてきやがったのです。

木村尚敬「ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダ位になる7つの裏技」


えい

ぽちっ

著者が「この本が主に対象としているのは、いわゆる古くて大きな会社で、大企業病にかかっている会社です」と書いてある通り、そういった規模の会社のミドル(中間管理職的な人)に向けて書かれた本です。
論理的思考能力、財務・会計知識などをブライトサイド・スキルと呼んでいます。
人に影響力を与えたり、時には意のままに操るような、もっと泥臭いシューマンスキルをダークサイド・スキルと呼んでいます。

買って気が付きましたが、私の勤務先の規模と立場と大きく異るので、実感をともなって「ああ!なるほど!」・・・とは成りませんでした。
が、活用できる視点は多数あり、それなりに楽しめました。

ダークサイド・スキルと言っても、心理的な追い込みやマインドコントロールといったことではなく、自分の弱さと向き合い、着実に組織に人間の根を張り、煩悩に打ち勝ち、自分の原点に根ざし、態度や行動で示すというひどく真っ当な事がかいてありました。ミクロ、メソ、マクロの規模感で言ったら、ミクロ(具体的方法)というよりメゾ(方向性)ぐらいの抽象度でした。

私にとっては読みやすく、内容もそれなりに拾うところがありました。

2時間もあれば全体をさらーと読めます。
組織を変えたいなと、思う中間管理職の方にはおすすめの一冊です。

2017年7月に発売されて、9月で第5刷・・・売れていますね。  


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2017年10月05日

不毛な会議を切り開くコツがあった。堀公俊「【実用のことば】会議を変えるワンフレーズ」

何かを修得するためには、いきなり自分の方法ではできません。
ピッチャーならば見本となるフォーム、空手ならばお手本となる形、といったように、ある種のマネから入ることが大切です。

この本は、日本のファシリテーター業界を切り開いてきた実践者が、厳選した質問「ワンフレーズ」を上げています。

会議をより良くするために、その厳選された質問を真似するところから始めてもいいかな、と思えた1冊でした。

ファシリテーターにとって会議を促進するための武器として「質問」があります。
よく耳にする

「なにか意見はありませんか?」

では意見はでてきません。

本書は会議を起承転結に分けて、それぞれ起「参加の促す」、承「思考を深める」、転「突破口を拓く」、結「成果に導く」という流れと視点で書かれています。
なので、その場面場面に合わせて44項目に分けてワンフレーズが紹介されています。全部「?」で終わる質問文です。

会議の議長や進行役ではなくても、ただの参加者の立場からでも使える質問満載でした。
むしろ、本書は進行役になってでる杭になるより、参加者の立場から会議のプロセスに介入することをオススメしていました。

企業、NPO、教育研修などなど、いままで様々な経験と実績をもっている著者が、厳選して選んだワンフレーズを知ることが出来ました。「それはいつも使っているな」、「ああ、こうすれば!」という確認と発見がありました。

個人的に面白かったのは、本編とは関係ないコラム4です。情けないファシリテーターを引きずり下ろすといった、隠れファシリテーターの革命・・・闘うファシリテーターの鱗片をみました。
参考文献まで入れて210ページの弱の本です。読みやすく1日あれば十分目を通せます。

どれか1つを会議前に覚えて使ってみるのもいいかと思いました。

こういったワンフレーズを、最初はマネで初めて、使っていくうちに、自分なりの会議を動かすワンフレーズがみつかったらいいな、思いました。
  


Posted by 峰政 裕一郎 at 20:00Comments(0)ファシリテーション

2017年09月17日

もっと早く読めばよかった・・・:ジェームス・W・ヤング「アイディアのつくり方」読了

企画や論文などで新しい知見・・・・いうなればアイディアが欲しい時、それを意図的に生み出すことができたらどんなに楽だろう。
今回、読んだ本は「アイディアのつくり方」
ジェームズ・W・ヤング著。



初版の発行が1988年と、私がまだ幼少の頃。
でも原著の初版は1940年。

ん?

太平洋戦争終決が1945年。

んん?

1940ねぇん!!

終戦どころか日独伊三国軍事同盟が成立した年です。

それほど、前に世に出されたものが、現代も生き生きと幅を利かせている。
ちなみに私の持っているのが2017年の第70版。

それほど読み続けられているものなんですね。

アメリカの実業家のヤングさんが、「どうしてあなたはアイディアを手に入れるのか?」という問いに答えたもの。

良いです。
非常に良いです。

一番のオススメポイントは100頁ぐらいしかなくて、あっという間によめるところ。
解説とかも除けば50頁ぐらい。

非常に読みやすい。
良いですね。

古い時代に訳されたので、多少言葉の使い回しがのっぺらりしていますが、問題なし。
たとえ歯磨きの途中に読んだとしても、たとえトイレで読んだとしても、たいして時間がかかりません。


ヤング曰く、

アイデアの作成はフォード車の製造と同じように一定の明確な過程であるということ、アイデアの製造過程も1つの流れ作業であること

操作技術によってはらくものであること

この技術を修練することがこれを有効に使いこなす秘訣である


と。

つまり、アイデアは天才が享受できる才能でも、高学歴覇者が授かる栄光でもなく、練習次第で身につく技術であるということです。

なーる。

説明は簡単であるとも言っています。

簡単に書きます。
①資料集め
②資料の読み込み
③関連付け
④ひらめき
⑤ひらめきの実証

はい。
これをすれば閃きます。

意外と地味な方法だと思うかもしれませんが、新しいアイデアを生み続けた実業家の経験はそのように語っています。
そして
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもないということです
と述べています。

アイデアはまったく新しいところから、フッと出てくるものではないのですね。
万有引力の法則を発見したニュートンも、りんごがおちるのを見てフッと思いついたワケではないのです。
その発見のウラには、沢山の下積みがあるのでしょう。

①と②はアイデアが生まれてくる頭をつくるための、耕す作業といっていいのかもしれません。

以上のようにアイデアのつくり方は本当に書けば簡単です。
が、著者はこれを実行するのはなかなか難しいとも言っています。
何事も沢山の下積みと仕込みをしないといけないのですね。

逆を言えば、コツコツでもやっていけば、ある日、凡人の私でも「ユリイカ!」と言える日が来るのかもしれません。
もっと早くに読んでいれば、もっと真面目に資料を集めてたのに〜。
でも、頑張りたいと思います。
おし。まずは寝て明日から頑張りたいと思います。
  


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2017年09月09日

突き抜ける絶妙な笑いとリアル。後藤正文「何度でもオールライトと歌え」読了。

後藤正文氏の本をよみました。

だれやねん。

たぶん、聞いたことがあるバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」、通称アジカンのボーカルです。

「何度でもオールライトと歌え」



朝日新聞の水曜日のコラムなんかも最近は書いていますね。
そんな氏の本、それもまた朝日新聞の折々にことばコーナーに書いてあった一文を見て、この本を購入しました。

その一文とは

俺から言わせれば、日々の生活の中で何を買うのかということも十分に政治的だ。


というもの。

これを、みて、たしかに買うという行為は日常的だけど、政治的な行為のひとつだなと思わされました。

自分が国産を買うのか輸入を買うのか。
iPhoneやユニクロの製品はどこで作られているのか。
安いものをかうのか、高いものをかうのか。

その一つ一つが政治的な行為なんだなと。
後藤氏は
安ければいいという根性だけですべての物品をすべての人が求めて行動すれば、自然とそういう社会になる。

と続けています。
どんな社会にしたいのかを考えれば、買うものも変わってくるのかもしれない。

近年、なぜか「政治」に関する発言はしにくくなったように感じています。
投票しても、どこの投票したか言えないような空気ですし、教育では政治的なことは教えてはいけないし、職場で政治の話は煙たがられます。
「ハゲー!」みたいなスキャンダラスなネタは別ですけど。むしろ、政治ネタが芸能ネタのように語られているように思います。

ちょっと前に、大型音楽フェスのフジロックに、政治的な主張をする団体に対して、「音楽に政治を持ち込むな!」と、反論がありました。
それに対して、反論の反論もありました。調べてみると面白いですよ。
(これに関して言えば、音楽はもともと政治的なものから出発していますので、政治を持ち込むなということは、音楽をするなということに近いと思っています。)


政治家にとって都合の良いことは、国民が政治に失望し、無関心であることだと思います。
無関心であれば、法案について非判定な意見もなくなる。

その間に、私たちのいない所で私たちのことを決められていくことができます。

どの政党の支持者かは関係ないと思います。
どの支持者かではなく、どう政治を生活の中で考えているかだと思います。

失態を続けて政治的関心を削ぎ落とす。
それこそが、思惑通りなのかもしれない、とか思ったりします。

と、ちょっと屁理屈になってしました。



なかなか、政治的なものは触れにくい世間ですが、後藤氏の著書では、普通にさらっと触れています。
それについての一文。

いわゆる「政治的」な何かからもっとも遠く離れようという試みも、それを意識している時点でとても政治的だ。(172頁)


スイッチをオンオフするみたいに、スパッときりかえられるもんでは無い、と、なるほどなぁ

この本を読んで、すこしだけ日常生活の意識が変わった(ような)気がします。


別にこの本がそんな内容ばかりではないです。
後藤正文とう人物の日常のまったりとしたネタから政治ネタまでがおさまったへんてこな一冊。
浅いようで深い。深いようで面白い。

後藤氏の本は、そういうふうに、肩の力をだらーんと抜いて、政治から戯言から楽しめる本でした。
  


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2017年09月04日

参考になったけど怖かった。ドロシー・ロー ノルト「子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)」読了

本屋さんで平積みにされていた所を、電車待ちにと購入してしましました。
けっこう売れている本なんですね。


日本でも120万部を超えるベストセラーだとか。

これを手にした理由は普段の買い物中にみた光景でした。
スーパーとかで、おどりゃー!すどりゃー!と声を大にして子どもを叱りつけている親。
「そんなに言わなくてもいいんじゃないのかな」
「黙れと怒っても、2,3歳の子どもがそれを理由を含めて理解できるのかな」
と見ていました。こっちが怖くなるくらい怒っているかたもいらっしゃいます。

私はその子の親という当事者ではないです。そして、距離の遠い立場で見ていました。だからかもしれませんが、他の関わり方はないのかと思いました。
もしかしたら、声を大きくして怒ることも技術として必要なのか、子育てとはきれいごとばかりではないのか・・・と子どもとの関わり方に関心を抱いたときに見つけた本です。

こんな説明がありました。

親は、子どもにとって、人生で最初に出会う、最も影響力のある「手本」なのです。子どもは、毎日の生活の中で、よいことも悪いことも、親から吸収していきます。
本書は、よい子を育てるために親が知っておかなければならない知恵が、誰もが共感できるシンプルな言葉で綴られています。「けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる」「見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる」「認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる」「和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる」など、子育ての不安を解消する魔法の言葉がいっぱいです。


内容は、シンプルな言葉で綴られていると書いてある通り、読みやすい内容でした。

表紙カバーが二重になっていて、外側の裏側に「認めてあげれば、子どもは・・・・」という詩?が書かれていました。
本書の柱となる文章です。
トイレに貼るのにぴったりな感じです。ちょっとした相田みつおの言葉集みたいなもんですね。

内容は、とても参考になる本だと思いました。
反面、恐ろしさも感じました。

本書は親の言動が子どもの学習に大きく作用することを、事例をだしたり、具体的な声掛けや方法を紹介した本です。

「学習する」とはいい意味でも悪い意味でもあり、けなしたり、馬鹿にすると子どもにとって悪い学習をし、逆に励ましたり、認めたりすると良い学習をする。
それは親のかかわり方1つですよ。と暗に訴えている(ように思えました)。

しかし、その部分こそ、この本の恐ろしさでもあると思いました。
なぜならば、子どもが社会に適応できない成長を子どもがした場合「親の育て方が悪い」と、親に全責任を責任押し込めてしまわないかと思ったからです。

子どもが不良になったら親が悪い。
子どもの成績が悪いのは親が悪い。
子どもが粗暴なのは親が悪い。
そんなふうな風潮を強めてしまわないのかと。

自分の参考にするならば面白い本。それを過度に信仰し、他人に当てはめてしうなら怖い本。
そんな感じでした。



  


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2017年09月02日

芸人が書いたとは思えない!笑った。不覚にも感動もした歴史書。房野史典「超現代語訳戦国時代」

実は、横道それている暇などないくらい追い詰められています。
9月に学会発表する資料が全然できていない。
本当はブログなんて書いている暇なんて無い。

でも。

でも、ついつい手にとってしまった本。

房野史典「超現代語訳戦国時代」(幻冬舎)




芸人である房野氏が書いた歴史本。
お笑い界の人だからと言ってなめたらだめ。
というか、読み終わったら尊敬していました。

主に関ヶ原の戦いと真田三代について書いていますが、それだけじゃないパンチ力をもっています。

その破壊力は凄まじく、日本が出来はじめた46億年前から平成までの超ロングタイムを、初めの6ページで解説しています。
歴史の授業で、思い出。縄文〜弥生〜古墳までは、時間かけてじっくりやって、現代に近づくにつれてなぁなぁになる、あのだらだらしたスピード感。そんなもん一蹴されます。
あの長い時間に比べたら、まばたき程の間に読めます。
なんで、あのときこの6ページに出会わなかったのか。そうすれば、もっと歴史の流れが分かって、興味がもてたのに・・・と本気で思いました。

本書の凄いところは、要点を押さえつつ、あとはお笑いやノリでちょーわかりやすく楽しく書いているところです。

今、とても売れている「応仁の乱」。それが序章。
ページにして8。え!八頁!?それでだいたいスッキリします。
それがあるがから、関が原も、真田三代もスルスル、いやヌルヌル読めました。

物事を説明する時、素人は情報を詰め込みすぎますが、プロは限りになくシンプルに、それでいて核心をついてきます。
それが馬鹿げてうまい。
よくここまで歴史を上手に絞ったなと思います。
情報を入れるより、削るほうが難しい。それが違和感なくできているんですね。すごいです。

特に真田三代への熱が伝わってきました。
ほんと、漫才を見るように家康や昌幸などの会話があるんですが、最後の真田信繁のところは、もう、もうのめり込まされました。
さっきまでお笑いだったのに、不覚にもドキドキさせれらました。
この勢いだったら、大阪城で豊臣軍勝つだろ!って思わされました。

けれど歴史はひっくり返りませんでした。

それだけ夢中にさせられてしまった。

最初は、歯磨きするときに、なんか暇だな〜。って読み始めたのですが、いつの間にか行を進められていた。
恐ろしい本です。

小学生や中学生に、ぜひ読んでほしいとおもった一冊でした。
  


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2017年09月01日

ハンス・フィッシャー&さとう わきこ「るん ぷん ぷん」‥画集の様な絵本

この前、小さな絵本美術館で購入した本「るん ぷん ぷん」



軽快なタイトルですね。
タイトルだけでなく、文章も軽快で、色んな物語の登場人物が行進していく様が描かれています。

その物語は「ながぐつをはいたねこ」「ブレーメンのおんがくたい」「ねこのぴっち」など、ハンス・フィッシャーの作品です。

もともと、これは本ではなくイラストだったそうです。
小さな絵本美術館の方がフィッシャー家に通ううちに、息子のカスパール氏が文章のない原書に楽器の口真似などで読み聞かせてくれたことから、日本で絵本として出版する道が出来てきたそうです。

文章は、さとうわきこ氏。

とてもリズムのある爽快な日本語が添えられていました。

2000年1月にカスパール氏は亡くなられました。
その10月にこの絵本が発刊されています。

わくわく切ない軽快な作品でした。

それにしても、フィッシャー氏の絵はすきだなぁ。
  


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2017年08月30日

小さな、でもとてもステキな絵本美術館が八ヶ岳にありました

八ヶ岳の麓に、小さいと謳った絵本美術館があると聞いたので立ち寄ってみました。
入り口は、きれいな緑の中にある小径。


空気も涼しくて、気持ちがいい。

少し歩くと、見えてくる建物が小さな絵本美術館です。


1990年に諏訪湖畔に岡谷本館ができたあと、1997年夏に、今回お邪魔した「小さな絵本美術館」の分館が開館したそうです。

絵本作家さとうわきこが主宰する美術館だそうです。さとうわきこさんといえば「ばばばあちゃん」だ!
「いそがしいよる」なんかは落ち着きのない自分と重ねてしまって、とても共感した一冊。その人に由来する美術館。へーへーへー。
絵本ナビのサイトでは試し読みができます。)

ちょうど、ハンス・フィッシャー展をしていました。それは写真NGだったので撮れませんでした。
だれ?
ブレーメンの音楽隊や長靴をはいたネコなどを描いた方と。
絵本て凄いですね。絵を見ると作者をしらなくても「あぁあの人か!」と思い出します。
それでも私はハンス・フィッシャーを知りませんでした。

絵をみると、とても愉快。それにこの人はたぶんネコが大好きで、ひょうひょうとした姿を描いています。他にもカラスとか。
1冊、お土産に買いました。

この小さな絵本美術館は、小さいとは言っていますが、とても充実していて、楽しめる工夫がたくさんあります。

質の良い美術館としての空間だけでなく、もちろん絵本が読めるコーナーがありました。


それも、地下にぐっと降りていく雰囲気の場所に。

大人でもワクワクしながら、文字通りハマっていきます

奥にはcafeもあり、コーヒーを飲みながら絵本が読めたりします。
外に席もあり、自然の中で楽しむこともできそう。(そこまでしなかったけど)

行ったときは缶バッチのワークショップをしていました。

1日居ることができる、、、

さとうわきこさんは、小さい頃身体が弱く、小児結核にもなったそうです。
それが、自然多き場所に引っ越したことで、元気になって盛んに遊んだそうです。
作品にはその体験が生きているそうです。

そんな作者が主催する美術館だから、きもちのよい自然の中にわくわくする空間が仕掛けられているのかと、勝手に思う1日でした。


大人1人700円。
  


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2017年08月13日

山本耕平「ともに生き ともに育つ ひきこもり支援」読了

 今回、手にとって読んだのは和歌山市出身の研究者、山本耕平氏の「ともに生き ともに育つ ひきこもり支援」という本です。


 副題に「協働的関係性とソーシャルワーク」とあります。
 なんのこっちゃと思われるかもしれませんが、ソーシャルワークとは子ども、性、年齢、貧困、障害などあらゆる側面で社会的に不利益を被っている方の「あたり前の日常生活」を、当事者と関係を構築し、問題解決にむけて一緒に取り組んでいく専門的な支援方法です。
 それを行う人達をソーシャルワーカーといいます。
 ちょー簡単に言えば、困っている人と一緒に生活のお悩みを解決していく人、です。
 海外では大学院を修了した人がプロフェッショナルとして活躍していまして、医師やカウンセラーとならんで市民権を得ています。
日本ではあまり知られていないかと思います。
 でも、意外と身近にいますよ。日赤とか医大にはもちろんのこと、保健所、一般病院、児童や障害者施設などで働いています。日本のソーシャルワーカーは社会福祉士や精神保健福祉士という国家資格を保持している人を指すことが多いです。

閑話休題。

 本書ではソーシャルワーカーのことを
この社会で、人として暮らしをおくり、人としての豊かな育ちが可能となる働きを行う人の総体

としています。

 そんなソーシャルワーカーに向けられた本です。
 ですが、関係する方々やひきこもり支援に関心がある方、ご家族の方におすすめしたいです。

 現代社会で取り組むべき課題とされる「ひきこもり」。
 本書が魅力的なのは、ひきこもりを引きこもっている個人や、その家族の責任として捉えていないことです。
 その関係が立脚する社会の状況の生きづらさの中で捉え、その中で渦巻く当事者、家族、支援者の状況に言及しています。
「支援者」対「被支援者」という「支援する者」「支援をされる者」ではない関係のあり方を中心に、タイトル通り「ともに生き ともに育つ」ことを目指し、揺らぎの中で培われるひきこもり支援について書かれている本です。

 もし、ひきこもり支援のマニュアル本を期待されている方がいらっしゃったら、残念ながら本書はあまりうけないと思います。
 どちらかと言えば、支援者の関わりの視点や現場哲学に言及しています。

 研究者でありソーシャルワーカーである著者が、長年向き合ってきた実践の中から紡いできた本だと思いました。

 本書の中で出て来る当事者の何気ない言葉は、そのひと言ひと言が支援者や現代社会に向けて一石を投じるものだと感じました。
 例えばこんな言葉。
あくせき働いてきた親が幸せだったと思いますか?残業、残業でほとんど家にいなかった親がうつ病になって家がごだごだしたことを覚えている。そんな親がとにかく仕事をしなければと自分に強要する。さらには、誘い出す専門家を家につれてきたのです。こんな矛盾ありますか?


 この一文を読んだだけで、頭をガツーンと叩かれたようでした。
 けっして、この親と子は、憎みあっているわけではないと思いました。親は子の為を思っています。子どもも親の背中をみて、生きることについて自分なりに答えを出そうとしています。
 それがすれ違いを起こしています。
この親と、この子は、社会と切り離して存在しているわけではなく、社会の中で生きています。つまり、社会的な矛盾がこの2人に凝縮されているように思えました。

 そんなひきこもり支援の本。
 よい参考になりました。
 (ただ、入門書ではないので少しばかり(ほんまに少し)予備知識を必要としています。)  


Posted by 峰政 裕一郎 at 20:00Comments(0)

2017年08月09日

HUNTERXHUNTERがむずかしすぎる

HUNTERXHUNTERが連載を再開して嬉しい限りなのですが、相変わらずの高知能指数です。
先行して発売されたコミック34巻は、クロロとヒソカのバトルがほとんど。

そうバトルがほとんどの巻なんです。

でも、戦っている絵より文字の方が多いんじゃね??と思います。
ドラゴンボールだったら1話で終わる内容を、ほぼ1巻つかってやっています。

HUNTERXHUNTERは純粋な冒険漫画ではないです。そう思います。

どちらかと言えば、カイジやデスノートです。
映画ロッキーが、ボクシングの映画ではなく、ボクシングを題材にしたドラマであるように、HUNTERXHUNTERはバトル漫画ではなく、バトルを題材にした、いやバトル漫画の皮をかぶった論理ゲーム漫画です。


グリードアイランド編では念の攻防力とスペルカード。
キメラアント編ではポットクリン。
ハンター選挙編では投票ルールとナニカの条件。
クロロ×ヒソカ編ではクロロの能力。

そしていまは、クラピカの能力。

読んでみると分かる通り、文字数がハンパない。
半分小説だと思ってもいいくらいです。

なので、じっくり読まないと理解できないです。
34巻も、やっと何がヒソカのミスリードだったのかわかったような気がしました。

小学生から読める少年ジャンプで連載するには、むずかしすぎる。


この状況を打破するには、念獣の能力が大きく関わってくると思います。

いつも斜め上を行く富樫先生。もしかしたら、あれだけ王子たちの演出をさせておきながら、案外あっけなくみんな倒れていく可能性もすてきれません。

回収していない伏線も沢山。推測もたくさんできます。
パリストンって愛しい人ほど傷つけたくなるって・・・もしかしてヘルベルの伝染する殺意の影響をうけてるんじゃねーのか。とか、いまの暗黒大陸に向かっている船はクジラ。ゴンがいるくじら島って、もしかしてでっかい船で、昔それで暗黒大陸いってきたんじゃないのか、だからジンがくじら島にいたんじゃないのか。


ジン、ビヨンド、パリストンがまだまだ全然でてきていません。
これも気になる所。
その能力はまだなぞのまま。

HUNTERXHUNTERは自分の能力の手持ちを全部だしたら問答無用で退場させられていっています。それはキルアや主人公ですら例外ではなく、退場させられました。

この法則が続くならば、クロロってもうお払い箱になるんじゃないかな。
死ぬのかな。

ビスケも死ぬのかな。いやだな。

死んでほしくない人が、しれっと死んでしまうHUNTERXHUNTER。

レオリオさん頑張って欲しいです。最近になって目が大きくなったのが気になります。昔の細めレオリオさんが好きです。


これからどうなるのか。。。私は目をそむけたいぐらいドキドキさせられています。
怖いほど面白いのではない。もう、怖いです。怖いもの見たさ。
これからも見ていきます。

ちゃんちゃん。
  


Posted by 峰政 裕一郎 at 20:00Comments(0)

2017年08月08日

今日のおもしろい絵本一冊紹介〜1歳編〜

本を集めるのが好きで、最近は絵本にぼちぼち手を出しています。

絵本の楽しみ方は色々。
メッセージ性が高いものがあれば、言葉の使い方がピカイチだったりと文字でぐっとくるもの。
絵がキレイだったり芸術的だったり、見て楽しめるもの。
穴が空いていたり、仕掛けがあったりと触って楽しむ本。
言葉にリズムがあったりして音として楽しめるもの。

もちろん、年齢に応じて、いい絵本なんて全然違ってくる。そう思います。
子どもが小さいころは、内容や意味が深いより、色がキレイだったり、音が楽しかったりするのがいいと思います。

大人向けには、ハッと気付かされるものが、個人的には好きです。

そんな絵本ですが聞かれてもいないけど、勝手に私のおすすめを紹介します。
今回は0〜1歳むけの本を1冊。

作: 中川 ひろたか
絵: 100%ORANGE
出版社: ブロンズ新社

バスなのね

ごっこあそびがテーマ。バスの運転手さんになりきった子どもが、ブッブーとバスを走らせる。
色もキレイだし、絵も受け入れやすい。

「バスなのね」とか「ブッブー」とか、音が気持ちいいので、たぶん、言葉の分からない赤ちゃんに読み聞かせても、よろこぶと思います。

私がこの本をおすすめしたい理由は、単なるごっこ遊びかもしれませんが、子どもが夢中になる様をさり気なく、そして夢をもって表現しているからです。

最初、色んな椅子を部屋に並べて、男の子が座っているシーンから始まる。
男の子は「バスってたのしい〜」と夢中。
すると次のページでは、さっきまでバラバラの家具椅子が並べられていただけだったのに、バスの座席になっています。
物語が進むに連れて、色んな動物が出たり入ったり。そうしているうちに、ひとこと「バスってたのしい」。
すると本物のバスを運転する主人公が描かれています。
最後は公道を運転する子ども。

本当に自然にこの流れで書かれていて、1回読んだだけでは何の違和感もなくする〜と流してしまします。
でも、最初は家具だったのがバスの椅子になり、バスの椅子がバスになり、走っている。
これは、バスの運転手さんごっこをする子どもが、夢中になるあまり、どんどん自分の世界にのめり込んで楽しむ様子を表しているんだと思います。
こんな表現が絵本はあるんだな〜と初心者ながら感心しました。
そして、最後に公道を走る様は、好きなことを一生懸命やり続けたり、夢中になったら、子供の頃の夢は実現するんだよ。と言われているような気がして、勇気づけられました。

ページにして26頁ぐらいで、1頁ずつにひと言あるぐらいの本。声に出して読んでも5分もかからない。
それなのに、作者のメッセージが沢山詰まっている本でした。

最近は便利なもので、絵本をネット上で全ページ無料で試し読みも出来たりします。
興味ある方は検索してみてはいかがでしょうか。

下記リンクは絵本ナビのサイトです。参考に。
http://www.ehonnavi.net/browse_all/  


Posted by 峰政 裕一郎 at 20:00Comments(0)

2017年07月27日

「子どもが育つ魔法の言葉」は自分の言葉にして、相手に当てはめると危険だな、と思った

 最近読んだ本はドロシー・ロー・ノルト/レイチェル・ハリスの「子どもが育つ魔法の言葉」(石井千春訳、PHP文庫)。
 Amazonですすめられて、文庫本だし、ちょっとおもしろそう、えいポチを、してしまった本。
 内容は本のタイトルに書いてある通りで、親の言動を子どもはちゃんと学習して身につけますよっていうものです。学習するといっても、単純に子どもが成長していく為に、いいことが書いてあるとうものではなく、親のどんな言動も子どもは「良い意味でも、悪い意味」でも取り入れて変容していきます、ということが書いてありました。
 あえて良い意味とか悪い意味とかという言葉を使いましたが、こんな感じ。
 「とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる」
 「子どもは馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる」といったものです。
 もちろんこれは悪い方の学習です。
 子どもを馬鹿にするって・・・そんなん普通に考えれば分かる、と思いますが、例えば、「そんなこともわからないの?」と行ってみたり「なにボケっとしているの!」「うるさいから静かにしてっていっているでしょ」とか、近所のスーパーで親が子どもに言っているところを見たことはありませんか?そんな親の行動が子どもを馬鹿にするということらしい。あと、兄弟や学校のいじめのこと。

 良い意味では「褒めて上げれば、子どもは、明るい子に育つ」とか「見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる」とかありました。

 こういったように、親が子どもにどう接したらどうなる、という様にかかれて、具体的な事例と子どもが成長するかかわり方を提案している。

 これは当たり前に人としてやることだろ、と思う部分もあれば、それは大切!やってよかった!なるほど!と励まされたり参考になる部分が沢山ありました。いいなぁ〜。やってみようと思います。

 反面、私はこの本はちょっとあぶないんじゃないのか、と思いました。
 少し前に言っていることと矛盾しますが、ちょっと怖さのようなものも感じたのです。
なぜかといいますと、親の育てかたについてこうすればコウなると分かりやすい文章で書いてあるわけです。
 それを自分が参考にして子育てに役立てようとするには大変便利な書です。
 しかしこの本を読んだ人がその内容を他人に当てはめようとした時、牙になるんじゃないかなと思ったからです。

 どういったことかといいますと、内容をもっと単純にいうと「子どもにとっていいことすればよい子に育ち、悪いことをすれば悪い子になる」となります。

つまり、あまり本書の内容を他人に当てはめすぎると、もし子どもが不良や社会に適応できなかった場合、それが親の責任という枠組みに押し込まれてしまうんじゃないかなってことです。子どもが成長していく中で親は大きな影響を与えますが、それだけではありません。

 ほかの家族、友だち、近所の人、自然、マスメディア、色んな要因がありますし、それらは複雑に絡み合っています。
 それにもしかしたら、親が適応させようとしている社会のほうが間違っているかもしれません。

 そいうわけで、この本は、子どもの問題を親の責任”だけ”にしちゃう化にならないか、という副次的な学びが出来た一冊でした。
お安いので気になる方はチェックしてみて下さい。  


Posted by 峰政 裕一郎 at 19:00Comments(0)

2014年02月23日

大野更紗「困ってるひと」 久しぶりに面白い本に出会った!

大野更紗の困ってるひと


久々にヒット!
クリティカルヒットォ!
めちゃめちゃ面白い!
ノンフィクション。

ビルマの難民支援に汗を流していた女子大生が、突如難病にかかり、瀕死になる。
ジャンルで言うと闘病記か?
いや、それではない。
ただ辛い病気との戦いではない。
人生との向き合い方ですね。

これほど、笑ながら悲しめて、悲しみながら考えさせられて、考えながら怒り、怒りながら笑える作品はないだろう。

辛く悲しいものじゃない。悲しいだけじゃない。面白い。
それは作者の言葉の使い方もあるのだろう。
ジョーダンっぽく考えさせられる文章。

その中でも真面目で
印象的な文章を抜粋する

生きるとは、けっこう苦しいが、
まことに奇っ怪で、書くには値するかも、しれない。

前後の文脈フル無視で抜粋なので、全然これだけじゃつたわらんけど、それでも伝えたい一文。
ぜひ本文を読んで見て欲しいなぁ。
と勝手な押し売りをしてみる。
  


Posted by 峰政 裕一郎 at 18:12Comments(0)

2014年02月20日

百田尚樹「幸福な生活」簡易感想

流行りに乗ってまた本を読む。
百田尚樹の幸福な生活

ショートショートのお話。一編5分くらいでさらりと読めるお手軽さが素晴らしい。通勤中の電車でしこりなく読める。
幸福な生活と書いてあるが全然幸福じゃない話ばかりである。
ページの配分がうまく考えられていて、最後の一行でとどめを刺される。
ある話ではどんでん返し。ある話ではネタバラシ。ある話では本編の恐怖がさらに増幅される。ある話ではクスッと笑ってしまう。
最後の一行のために書かれたようなものばかりだ。
でもジャンクな感じです。
お手軽に楽しめた。
話の1/4が男女の揉め事(浮気やら不倫やら嫉妬やら)が関わってくるという。
SFよりも嘘であってほしいものであり、ホラーよりもリアルホラー。
  


Posted by 峰政 裕一郎 at 18:32Comments(0)

2014年02月11日

「ビブリア古書堂の事件手帖5」を読んだ

流行りにのって本を一冊よむ。
ビブリア古書堂の事件手帖


このシリーズは今のところぜんぶよんでいる。今回話の中で出てくる本は「彷書月間」,手塚治虫の「ブラックジャック」、寺山修司の「われに五月を」などなど。
このシリーズは、古本を中心に広がる人間模様を描いた人が死なない事件手帖。1巻の夏目漱石の著書で、主人公の出生の秘密が明らかになったところから、おもろいなーと読んでいる。
今回も、あまり出てくる著書を知らなくともた気軽に楽しく読める。その気軽さが嬉しい。
だが少し恋愛の要素がでてきており、個人的にその部分は苦手なのである。
それを抜きにしても、気軽にいろんな著書が読みたくなる本のための本かな。  


Posted by 峰政 裕一郎 at 23:57Comments(0)

2014年02月07日

華氏451度。。。。コレ、予言の書ではないのか?スゴイ

本を読み終わった。
レイ・ブラッドベリ
華氏451度


華氏451度は本が自然発火する温度。
話は近未来。本を貯蔵することが禁止された社会。
密告制度が管理する社会。
ファイヤーマンは現代のように火を消すのが仕事ではなく、密告された民家を焼き尽くすのが仕事。家は完全防火で建築されて燃えない。本を含む家具が燃やされる。
人々は巨大なテレビを家族と呼んでずっと見たり、耳から小型ラジオをつけて絶えず刺激をもらう。気晴らしで猛スピードで車を走らせたりする。

主人公モンターグは焚書の仕事をして、通報を受けて本を燃やすことをしていた。特に考えず幸せだと思っていた。ある時、変な少女に出会い、自分の生き方を問うようになり、本を手にする。
そこから、彼の人生がめまぐるしく変わっていくお話。

この本が描いている社会は現代に投影することができるんじゃないだろうか。
人々は絶えず刺激を受けている。
刺激を受けてどうなったか。

暇を持たなくなった。

暇がないと、本を読むこともない、物思いにふけることもない、考えることもない。。。
暇とは、働いてないという状態ではない。刺激を受けていないということ。
現代を見回してみると、電車にのっていたり、ベンチに座っていたり、カフェでゆっくりしていたりするように見えるが、絶えずスマホをいじっている人を見る。
お気に入りのアプリやSNSで繋がっており、絶えず情報を更新しあい、刺激を受けている。家に変えればテレビはまさしく壁のように薄くなり、大きくなり、見てしまう。テレビを見ないという人もネットを使う。
そういう私もこうしてネットを使っている。
現代人は暇を持つことを捨てつつある。

その結果、考える力が弱くなってきているように思える。私もね。

この華氏451度はこんな現代をみすかしたような内容だった。

ちなみに出版されたのは1953年。

まさに予言の書。  


Posted by 峰政 裕一郎 at 23:21Comments(0)

2014年01月27日

「うばわないで!子どもの時代」よみおわる

久々に本を読み終えた。
やっとである。
電車通勤も役に立つものだなぁとしみじみ。

子どもの権利について書いてある本。

特に文化、余暇、レクリエーション、遊びについて。
遊びと聞いてゲームを思う人はちょっと違うのでご了承を。
いかに子どもが管理され競争し関係を奪われている社会にいるとか書いてる。また、震災後に遊びを通した育みがあったのかなど。
とるわけ、国連の子どもの権利条約の31条をメインに、なぜそれが大切なのかという総論からはいり、具体的な実践など書いてある。

なんでこういう本を読んでいるのか。
それは、、、、
執筆者の一人である北さんにサインをもらったから!


単なるミーハー。

でも北さんの活動は面白い!!
あれは元気をもらう!  


Posted by 峰政 裕一郎 at 18:00Comments(1)