2018年03月02日

読書時間「0」で何が悪い!?ブログを読んでいればいいと思ったがやっぱり読書が大切

2月27日の時事通信に「大学生5割超、読書時間0分=高校までに習慣なく―大学生協連」と題しこんな記事が。

全国大学生活協同組合連合会は、全国の大学生のうち53.1%が1日の読書時間を「0分」と回答したとする2017年の調査結果を発表した。


そして
結果を分析した浜島幸司同志社大准教授(学習支援)は「高校までに読書習慣が身に付いていない学生が増えている影響が大きい」としている。


と。

いやいや。
この手の調査でいつも疑問を感じるのは、なぜいつも本を読む「読書」だけに限定して調査をしてるのか、という気持ち。
若者の読書時間が減れど、ネットでニュースやブログ、SNSといったものを新聞世代以上に利用して、最新の情報に触れている環境にある。
そういった背景を考慮して調査したのであろうか。

読む時間が減ったのかと言えばそうではない。

しかし、なぜここまで「読書」という行為が世間的に求められるのか。
わざわざ本は読まないといけないことなのだろうか。。。

それはたぶん、本を読むことが求めらるのは、本を読まないと「生き抜く力」が身につかないからだと思う。

こういう記事がある。

大事なのは「読む」力だ!~4万人の読解力テストで判明した問題を新井紀子・国立情報学研究所教授に聞く

要は、文字は読めるけど読解力がないと、理解を履き違えてしまう。
そして、それが学力の差になっている。

新井紀子氏は言う。
「基本の読みとか論理的推論ができない子は、いくら知識を教えても、それを整合的に使えるようにならないんです。学力の差が、知識量とかやる気の問題であれば、勉強したくなった時にやればいい、とも言えますが、そうではなくて、『読める』かどうか、が大きい。読めている人は、それほど痛痒なく受験勉強をやって、入試を突破する」


知的活動の素地が未熟なため、学習に差が出る可能性が指摘されている。
また、文章の理解ができなければ、書いてある事の検証ができない。それは流行りや意図的な刺激にいいようにされてしまい、自身の不利益を被る可能性が増えることが容易に想像できる。
要は「いいように騙される」ということだ。
要は「読書時間が無い」のが問題なのではない。
本を読むことが求めらるのは、本を読まないと「生き抜く力」が身につかないからだと思う。
つまり、「生き抜く力が身につかない」から問題なんだと思う。

若者はしっかり文章を読んでいる(と思う)。それはネットでニュース、ブログ、SNSでの文章。
しかしネットでは体系的な知的体験として読むことは出来ない。それをしようと思ったら、他の記事やデータと比べて比較したり、異なる主張の記事を読み、検証する労力と時間と力ば必要だ。
そうなると、私のような凡人は、わざわざプリントアウトして、保存して、並べて、書き込んで、比較してみないとわからない。
そこまでやるのは手間。
面白そうな記事だけを検索して、面白そうなところだけ取り上げて読む。
ネットは自分の見たいものを見れるが、見たくないものはあまり見ないのである。

論を述べるブログも自分の関心、都合、読み癖で取捨選択できてしまう。
板書の無い会議のようなもの。まとまっているようでまとまっていない。

大切なのは、騙されず自分の不利益を、さも利益のような言葉で近づいてくるものに抵抗する力。
物事を楽しみ、考察し、判断しながら生きていける力。
何度も言うが読書時間が大切なのではなく「生き抜く力」を身につけることが大切なのである。
良い本は、体系的に整理されており、知的活動を呼び起こしてくれる。

力が有るか無いかを検証する方法は、例えば読み解き問題を解く。または文章を書いてみる。ことがいいかもしれない。
読みと書きは表裏一体。実際に書いてみればその人がどれだけの力を持っているのか分かる。力があるのであれば、本を必ず読まなくてもいいと思う。
しかし上記の読解力の記事をみると、やはり心配になる。
(そして自分のこの文章を改めて自分で見て力がない事が分かる。とほほ)

ちなみに経験則で言うと、本を読む習慣はいつでも身につけることができる。
私は大学4年まで、ほとんど本を読まなかった。
そこから、ある体験を通して、焦りと、嫉妬と、危機感で読むように成り、今は本が無いと不安になる。
それって決して読書を楽しんでいるとはいい難いが、読書は習慣にはなっている。

結局、本は読まないといけない。



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Posted by 峰政 裕一郎 at 00:00│Comments(0)おもったこと
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