2017年06月21日

会議の合意形成における「結論」と「納得」

 会議で合意形成にむけて議論をおこなえば、その会議のゴールは、なにかを決めることになります。しかし、いざ決まったはいいが、それが実行されないことは少なくありません。例えば、会社改善のためのアクションプランをきめたのに、それが実行されないといったことです。結局、会議が無駄になり、同じような会議を繰り返してしまいます。

 その原因の1つとして、「結論はでたけど、それに納得していない」ということが挙げられます。納得感です。
 納得感がなければ熱意も当事者意識も薄くなってしまいます。だれかが勝手に決めたから自分はあまり関係ないな、と思われてしまうかもしれません。
 結論を出すことも大切ですが、それよりも重要なのは参加者全員が納得感をもつことです。

 では、どうやったらその納得感を会議で育むことができるのでしょうか。

 それは、結論を共有するのではなく、プロセスを共有することです。
 意見どのように出てきて、それをどのように決めていったかのか。その過程に一人ひとりが関わることです。意見を言うことも大切ですが、それ以外にも他者の意見を聴くこと、同意すること、場合によっては反対することも大切です。また、結論だけでなく、そこにたどり着くまでの会議の方向性や、論点についても議論し、参加者全員で決めていくことも必要です。

 そのようなことは、会議参加者各自の努力によって達成できるかといえば、どうしても難しいところがあります。
 そこで、全員が参加し、ひとりひとりがその会議、その場にアクセスできるように働きかける役割を持った人が必要です。つまりファシリテーターがキーパーソンになってくるのです。
  


Posted by 峰政 裕一郎 at 22:33Comments(0)ファシリテーション