すちゃらかうどん亭日常

　このまえ「風の谷のナウシカ」がテレビで再再再・・・放送されていた。宮崎原作のアニメ。久しぶりに見ていて、過去の宮崎アニメを思い出す。
人によって評価が変わるだろうが、私は「耳をすませば」が結構好きだ。

　「『物語』の多くが主人公のもとに突然やってくる『巻き込まれ型』なのに対し、『耳をすませば』は主人公を巻き込まないように作られている。いつまでも巻き込まれない雫は自ら「物語を始める」ことを選ぶ。この作品のメッセージはそこにある」（引用）

という話をどこかで聞いた。
　確かに多くのアニメ（や漫画）の主人公は巻き込まれタイプである。アムロレイも孫悟空も浦飯幽助も碇シンジもキョンも上条当麻も巻き込まれている。巻き込まれたがゆえに、自分の才能や境遇に気付き物語の中心人物となっていった。
　現実はアニメとは逆である。多くが巻き込まれない。（少なくとも日本や世界、プロジェクトを揺るがすようなことには）。
　アニメと現実の大きな違いはここではないかと思う。ずば抜けた才能があるならば話はべつだろうが、私はビジュアルが良いわけでもないし、運動や頭の能力が高いわけでもない。ましてやニュータイプだったり、父親が総司令だったり、右腕に幻想殺しがあるわけでもない。待っていてもチャンスはやってこない。来たとしてもいつになるやら・・・。
　まっていても始まらないから自分で物語の種をまくしかない。しかし、日々目の前にぶらさがってくる仕事や課題やらをこなしているうちに、いつのまにか時間が過ぎている。充実感や達成感はほとんどない。やっつけ仕事が増えてくる。
　そんな時に耳をすませばを見ると励まされるのである。
　まわりで「すごいな」って思う人は必ず、自分で物語を作り出している。どんな小さなことからでも。
　
私も小さなことからコツコツと～♪