2017年10月05日

不毛な会議を切り開くコツがあった。堀公俊「【実用のことば】会議を変えるワンフレーズ」

何かを修得するためには、いきなり自分の方法ではできません。
ピッチャーならば見本となるフォーム、空手ならばお手本となる形、といったように、ある種のマネから入ることが大切です。

この本は、日本のファシリテーター業界を切り開いてきた実践者が、厳選した質問「ワンフレーズ」を上げています。
不毛な会議を切り開くコツがあった。堀公俊「【実用のことば】会議を変えるワンフレーズ」
会議をより良くするために、その厳選された質問を真似するところから始めてもいいかな、と思えた1冊でした。

ファシリテーターにとって会議を促進するための武器として「質問」があります。
よく耳にする

「なにか意見はありませんか?」

では意見はでてきません。

本書は会議を起承転結に分けて、それぞれ起「参加の促す」、承「思考を深める」、転「突破口を拓く」、結「成果に導く」という流れと視点で書かれています。
なので、その場面場面に合わせて44項目に分けてワンフレーズが紹介されています。全部「?」で終わる質問文です。

会議の議長や進行役ではなくても、ただの参加者の立場からでも使える質問満載でした。
むしろ、本書は進行役になってでる杭になるより、参加者の立場から会議のプロセスに介入することをオススメしていました。

企業、NPO、教育研修などなど、いままで様々な経験と実績をもっている著者が、厳選して選んだワンフレーズを知ることが出来ました。「それはいつも使っているな」、「ああ、こうすれば!」という確認と発見がありました。

個人的に面白かったのは、本編とは関係ないコラム4です。情けないファシリテーターを引きずり下ろすといった、隠れファシリテーターの革命・・・闘うファシリテーターの鱗片をみました。
参考文献まで入れて210ページの弱の本です。読みやすく1日あれば十分目を通せます。

どれか1つを会議前に覚えて使ってみるのもいいかと思いました。

こういったワンフレーズを、最初はマネで初めて、使っていくうちに、自分なりの会議を動かすワンフレーズがみつかったらいいな、思いました。



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Posted by 峰政 裕一郎 at 20:00│Comments(0)感想ファシリテーション
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